歯科コラム

院内感染対策は万全?転職先の歯科医院でチェックすべき点

院内感染対策は万全?転職先の歯科医院でチェックすべき点

就職先を検討するにあたり、条件のひとつとして「院内感染対策は万全な施設かどうか」というところにまで気を配っている歯科医師はどれくらいいるでしょうか?

来院する患者様を守る意味では勿論のこと、臨床に携わる歯科スタッフ自身も院内感染の被害にあうかもしれません。この点を意識して、転職先の歯科医院でチェックすべきポイントを考えてみましょう。

歯科臨床施設の院内感染対策の現状について

院内感染対策は、本来どこの歯科医院も徹底されてしかるべきものです。それには日本歯科医学会のはたらきかけが影響しています

■院内感染予防対策が強化された理由とは?
平成26年5月、歯の切削機器であるタービン等を滅菌せず使い回している歯科医院が多いということが新聞で報道されました。これを受け、日本歯科医学会は「指針に基づき、ハンドピース、電気エンジンハンドピースは、患者毎に蒸気加圧滅菌法(オートクレーブ)を用いて滅菌したものを使用してください」と、院内感染対策の啓発に努めるように指導し、院内感染対策を啓発したのです。

■院内感染対策に差があるのはなぜ?
現在、日本の保険制度では、かけられるコストが限られており、最低限の滅菌・消毒しかできないというのが現状です。精密な院内感染対策を行うためには、何種類もの薬液や滅菌機器も必要になります。かなり高いコストになることが余儀なくされてしまうため、すべての歯科医院が精密に対策をおこなっているとは限りません。この院内感染対策の差は、外部からではなかなかわかりにくいのが難点となっています。

今井歯科が取り組む院内感染対策

今井歯科が取り組む院内感染対策
歯科診療においては、血液による感染のリスクは非常に高いものです。歯科治療の際には時に出血を伴う場合があるため注意が必要です。今井歯科では、特にインプラント治療に力を入れており、外科手術が必要な処置が多くなっています。このようなこともあり、特に徹底的な感染予防に努めているのです。

■今井歯科のおこなっている滅菌・消毒の流れ
当院では、以下の流れで徹底した滅菌・消毒をおこなっております。
・どのスタッフがおこなっても洗浄に差が出ないようにするため、また手洗いによるスタッフの針刺し事故などの怪我予防も兼ねて「洗浄機」を使用しています。
・器具に合わせた薬液消毒・超音波洗浄をおこないます。
・切削器具(タービン等)のヘッドは専用の器械にて洗浄・滅菌します。
・熱や水分にて変形や故障等が起こらない器具類は、高圧蒸気滅菌器による滅菌をおこないます。
・滅菌・消毒した器具類は滅菌パックに入れ、使用する直前まで清潔な状態に保ちます。

■今井歯科の院内感染対策へのこだわり
タービンやバーに至るまでの小さい器具でも、患者様専用に滅菌パックされた器具を用います。器具の使いまわしは一切ありません。また、報道にあった切削器具のヘッド部分は、高圧ジェット噴射によって血液を一気に洗い流すことができる器械を導入し、清掃・滅菌までおこなっています。今井歯科では、患者様の安全を第一に考え、滅菌・消毒に力を入れています。そのため最新の機材や薬液を採用し、ホームページ上でもその方法や機械などを情報公開し、患者様に安心して治療を受けていただけるよう努めています。

院内感染対策が万全な歯科医院のチェックポイント

院内感染対策は患者様の感染予防のためでもありますが、施術する側の歯科スタッフを守るためにも大切なことです。歯科医師のB型肝炎の感染率は、一般の人の2.5倍と高いデータがあります。また、HBV感染においては、医療従事者の中で歯科医師が最も多いとも言われています。歯科においての処置は、常に口腔粘膜および血液への接触行為であり、他の医療機関以上の予防策が必要となる職種であるといえるでしょう。

■歯科スタッフの院内感染しやすい環境「針刺し事故」
たとえば、歯科医院において院内感染の一番の事例として「針刺し事故」があります。歯科医師の84%、コ・デンタル(歯科スタッフ)の72%が針刺しや切創事故を経験しています。診療中に誤って器具で傷つけることが多いようですが、コ・デンタルに至っては器具を交換する際や器具洗浄の際にも危険にさらされているのです。

■院内感染において考えられる発生要因
まずは歯科臨床において、院内感染の危険要因を挙げてみましょう。どれくらい気を配れているでしょうか?
・血液や体液の飛沫による感染
・歯質や金属片の混じったエアロゾル(空気中)感染
・重量のある埃の堆積によって起こる感染
・医療機器やその周辺、消毒室周辺、技工室周辺の不衛生による感染
・病原菌に対しての清掃の不十分さによる感染

■院内感染対策でチェックすべき点
では、上記のような感染が起こり得る状況に対し、どのような院内感染対策をとっている歯科医院が望ましいのでしょうか?
・マスク、グローブ、ゴーグル等の着用を行い、患者毎に交換しているか
・感染症患者であるかどうか問診時点できちんと確認し、治療前にスクーリングをおこなっているか
・血液、体液感染は勿論のこと、空気感染にも十分感染対策をおこなっているか
・清掃や整理整頓を行い、感染源の飛散を防ぐよう清潔に保てているか
・従業員の健康状態にも注意し、自らが感染媒体とならないように留意するよう指導がゆき届いているか

■ホームページなどで情報公開しているかがポイント!
昨今ではメディアの報道などによって、患者様側も医療に対してリサーチしてから来院されることが多くなってきています。インターネットやスマートフォンの普及によって、院内感染に対しての取り組みなどがきちんと施された医療機関なのかどうかもチェック項目のひとつとなっているのです。そこで転院先を検討する際にも、希望の施設のホームページ等アクセスしてみましょう。積極的に院内感染対策に取り組んでいる施設であれば、きちんと対策を公表しています。このような情報は求人情報ではなかなか得られないので是非確認してみてください。

まとめ

院内感染対策は義務化されているとはいえ、費用面もかかるために積極的に取り組んでいるのか最低限での対策なのかは勤務してみないと実状は見えてこないものです。自分自身の身を守るためにも、院内感染対策指導のゆき届いた施設を探したいとお考えの方は、きちんとサイトに対策を公表しているような医院を選びましょう。

今井歯科では、患者様のみならずスタッフの安全も考慮に入れた院内感染対策をおこなっています。ホームページにも詳細を画像付きで解説しておりますので是非ご覧ください。