歯科コラム

ママ歯科衛生士は扶養内がお得?それとも正社員がお得?

ママ歯科衛生士は扶養内がお得?それとも正社員がお得?

妊娠や出産で歯科衛生士を休職し、再び職場復帰を目指そうとされているママ歯科衛生士さんは少なくありません。その際、問題となるのが扶養内で働くか、正社員として働くかという点です。これは、節税や社会保険などの観点、そして子育ての面からも、きちんと考えておきたいことのひとつです。ここではそんな歯科衛生士として復帰する際に、どういった形態がお得なのかについて詳しく解説します。

しっかりと稼ぎたい人は正社員がおすすめ

歯科衛生士として、しっかりと稼ぎたい人は、間違いなく正社員として再就職することがおすすめです。正社員であれば、週に40時間働くことも可能ですし、いろいろな手当てを受け取ることもできます。何より、求人数が多いため、ママ歯科衛生士さんでも難なく再就職できることでしょう。ただし、ママ歯科衛生士が正社員として再就職すると、いくつかのデメリットが生じます。

正社員として再就職することのデメリット

ママ歯科衛生士が正社員として再就職すると、まず時間的な自由がききにくくなる傾向にあります。多くの歯科医院では、週に40時間の勤務を課していますので、プライベートに使える時間が必然的に限られてきます。お子さんがまだ小さかったり、保育園で急に熱を出して迎えに行かなければならなかったりすると、歯科医院に迷惑をかけることとなります。そういう意味では、しっかり働けて、まとまったお給料がもらえはするものの、時間的な制約が大きくなるというデメリットが生じます。

さらに、正社員になると、夫の扶養ではなく、自分自身で年金に加入することとなるため、社会保険にかかる費用が大きくなるというデメリットも生じます。ただ、医療法人などの大きな歯科医院であれば、正社員の厚生年金の半分を歯科医院側が負担してくれるため、それほど大きな出費にはならなくなります。

子育てをメインに働きたい人はパートがおすすめ

お子さんがまだ小さい方は、子育てにかかる手間や時間が多いですよね。お子さんというのは、病気になったり、ケガをしたりと、日常的にトラブルに見舞われやすい傾向にあります。そんな方には、子育てを生活のメインに据えて、パートで働くことをおすすめします。パートという雇用形態であれば、歯科医院側も勤務時間等、柔軟に対応してくれるところが多いからです。ただし、俗に103万の壁・130万の壁というように、収入により、夫の扶養などの優遇措置が受けられなくなるので注意が必要です。

パートとして再就職することのデメリット

パートとして再就職することのデメリット
歯科医院としてパートで職場復帰するのであれば、扶養内で働くことができ、無料で基礎年金にも加入することができます。また、年間の収入が一定額以下であれば、住民税の負担もなくなりますので、メリットばかりのように思えるかもしれません。けれども、やはりパートにもそれなりのデメリットが存在しています。

まず、正社員と比べると、収入が少なくなるという点は、どうしようもないといえます。働く時間も少ないわけですから、収入も減って当然でしょう。さらに、任せられる仕事の量や質も制限されることが多くなります。やはり、週5日で40時間働く正社員とパートとでは、任せる患者さんの数なども変わってきますので、歯科衛生士として活躍できる幅も狭まってしまうというデメリットも挙げられるのです。さらに、求人に関しても、やはりたくさんの時間働ける人の方が歯科としてもありがたいので、パートとなると求人数が限られることとなります。

パートを積極的に雇用している歯医者もある

歯科によっては、パート職員を積極的に採用しているところもあります。シフト制にしていて、それぞれ勤務時間などを柔軟に調整しているような歯科医院です。そうした転職先であれば、小さなお子さんがいるママ歯科衛生士さんでも、気兼ねなく再就職できるかと思います。そういった歯科は意外に増えてきていますので、求人情報などを探してみてください。

いずれにせよ、仕事復帰を希望するママ歯科衛生士さんも、それを雇用する歯医者側も、多様な働き方が一般的になっていることは共通しています。一度、出産などでブランクが生じた歯科衛生士でも、いろいろな形で仕事復帰できる可能性がありますので、最適といえる転職先を探してみてください。

まとめ

このように、ママになった歯科衛生士さんが歯科医院へ復帰する際には、パート職員として扶養内で働くか、それとも正社員としてしっかり働くか、という問題が出てきますが、それぞれにメリットとデメリットがあり、どちらがお得かは一概にはいえません。自分自身がどのように働きたいのかという点を明確にした上で、再就職の活動を始めることをおすすめします。子育てを優先するのか、あるいはたくさんのお金を稼ぐことを優先するのかでも、再就職先や雇用形態は大きく変わってくるかと思います。もちろん、歯科衛生士としてのキャリアをどう築いていくか、という点も重視しなければなりません。