歯科コラム

歯科衛生士にも「担当制」がある!制度のある歯科医院で働くメリットは?

歯科衛生士にも「担当制」がある!制度のある歯科医院で働くメリットは?

歯科医院の中には、歯科衛生士の担当制を採用しているところがあります。担当制とは、1人の患者さんに1人の歯科衛生士を担当させることです。歯科衛生士と患者さん双方にとって、さまざまなメリットが生じます。特に担当制がある歯科医院で働く際はどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、そんな歯科衛生士の担当制について詳しく解説します。

歯科衛生士の担当制ってなに?

日本の歯医者で、歯科衛生士の担当制を採用しているのは、一定数に限られますが徐々に増えていることは確かです。というのも、患者さんごとに決まった歯科衛生士をつけることで、診療上とてもメリットが大きいからです。文字通り、毎回同じ患者さんを担当することは歯科衛生士にとっても、患者さんにとても有益であるといえます。

情報の共有がしやすい

従来の体制では、その都度、手の空いている歯科衛生士が来院した患者さんを担当してきました。しかし、それでは毎回申し送りなどをしなければ、診療をスムーズに進めることができません。「前回の診療ではなにをしたのか」「現在、患者さんが抱えているお口の悩みはなにか」などが共有しにくかったのです。歯科衛生士から別の歯科衛生士へ、あるいは改めて患者さんに聞く手間は想像以上に多いといえるでしょう。これが、歯科衛生士の担当制になることで、余計なプロセスを省けるようになります。つまり、患者さんと担当の歯科衛生士間で情報が共有され、次回の診療においてもスムーズに治療を進めていくことができるようになるのです。

モチベーションがアップする

モチベーションがアップする
歯科衛生士の担当制を採用することは、患者さんと歯科衛生士双方で、モチベーションのアップにつながります。担当制では、患者さんと2人でがんばっていくというスタイルが生まれますので、二人三脚で進んでいるという意識も強まるのです。その結果、治療を受ける側も治療を施す側もやりがいが強まり、モチベーションアップへとつながります。また、治療の成果が出た際には、心から喜びを共有することもできるようになります。

信頼関係を築きやすくなる

歯科衛生士の担当制では、患者さんとの距離が非常に近くなり、診療のたびにプライベートの話なども聞く機会が増えてきます。また、診療に対する不満や不安を患者さんが伝えやすくなる環境が整うなど、信頼関係を醸成しやくなるというメリットも挙げられるでしょう。こういった患者さんとの信頼関係というのは、医療従事者にとって非常に重要なものですから、歯科衛生士の担当制は有益な制度といえます。

歯科衛生士としてのスキルがアップする

担当制の歯科衛生士は、歯医者において歯科衛生士が任せられるべき処置の大半を自分ひとりで行うこととなります。そうすると、歯科衛生士の知識や技術がおのずと高まっていき、スキルアップにつながるのです。担当制を採用していない場合は、それぞれの得意な処置などを担当することに偏ってしまうことも多いといえます。とりわけ、まだ経験の浅い歯科衛生士は、比較的簡単な処置のみに専念することがほとんどでした。そういう意味では、歯科衛生士の担当制を採用することで、その歯科医院の歯科衛生士レベルは底上げされるといえるでしょう。

歯医者が歯科衛生士を信頼している証拠?

歯医者が歯科衛生士を信頼している証拠?
歯科衛生士の担当制というのは、どの歯科医院でも行っている取り組みではありません。正確にいうと、どの歯科医院でも行えるものではないのです。なぜなら、歯科衛生士の担当制を採用するということは、ある意味ひとりひとりの歯科衛生士に患者さんを任せるということですので、歯科衛生士自体の能力が高くなければ務まらないのです。あるいは、新人の歯科衛生士など、まだ経験の浅いケースであっても患者さんを担当させることがあります。

しかし、それは歯医者が歯科衛生士の成長を見込んでのことといえますので、これもまた歯科衛生士を信頼している証拠といえるでしょう。ともあれ、歯科衛生士の担当制を採用している歯科医院は、歯科衛生士にとって非常に働きやすい場所ということができます。同時に、歯医者から期待もされていますので、強いやりがいを感じることでしょう。

患者にとっても利益の大きい担当制

ここまで、歯科衛生士にとっての担当制について詳しく解説してきましたが、当然のことながらこのような制度は患者さんにとってもメリットが大きいです。毎回違う歯科衛生士が担当するのは、ある種のストレスを感じますし、信頼関係を築きにくくなるのも事実でしょう。また、初めて会う歯科衛生士にブラッシング指導や生活習慣の指導をされても、すんなり実践できない人が多い傾向です。そのため、担当の歯科衛生士ができることで、患者さんのセルフケアの向上にもつながるといえます。

まとめ

このように、歯科衛生士の担当制というのは、一見すると歯科衛生士への負担が過剰になりやすいように思えますが、実際はモチベーションが高まり、スキルもアップする素晴らしい制度といえます。同時に、患者さんにとってもメリットが大きく、総合的に見てデメリットの少ない制度といえるでしょう。それだけに、これから転職を考えている歯科衛生士の方は、担当制を採用している歯科医院を検討してみても良いかもしれません。担当制で自分をスキルアップしたい歯科衛生士の方にもおすすめです。