歯科コラム

就職先に悩む歯科医師の卵たちへ。3つの進路と将来性

就職先に悩む歯科医師の卵たちへ。3つの進路と将来性

研修期間を終えた後、将来の自分がどのような道に進むべきか悩んでいるという方も多くいらっしゃるでしょう。一般歯科医院へ就職する、大学病院の医局に残る、大学院へ進学する、おそらくこの3択で悩むのではないでしょうか。この3つの進路にはそれぞれメリット、デメリットがあります。この3つのすべての道を通ることはかなりの時間を要しますが、それも選択のひとつです。自分の理想の歯科医師像に一歩でも近づく方法を探しましょう!

開業を考えるなら一般歯科医院

自分の将来の歯科医師像を考えたときに、真っ先に思い浮かぶのが「開業」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。開業を最終目標とされている方は多くいらっしゃいます。開業で一番有利なのは、一般歯科医院で修業することです。一般歯科医院では歯科治療の技術面はもちろんのこと、経営のノウハウを身近で学ぶことができます。開業するだけなら研修期間を終えた誰でもできますが、開業して歯科医院を続けるのは簡単なことではありません。現に競争率の高い地域で開業されている歯科医院で、廃業してしまうところは少なくはありません。歯科大学では学ぶことが出来なかった経営のノウハウを学ぶためには一般歯科医院で勤務することをお勧めします。しかし、一般歯科医院で勤務する場合、その歯科医院の特色や方針が自分には合わない可能性もあります。他院の転職の際、以前勤務していた歯科医院の方針が異なり、対応するのに時間がかかってしまうということもあります。
一般歯科医院に勤務することだけが開業の道ではありません。大学病院の医局に残る道や、大学院への進学の道を選ぶ場合でも開業で成功する望みは十分にあります。時間がかかっても良い、もっと色々なことを知ってから開業したいという方は自分の道を諦めずに前へ進んでください。

色々な症例を見たいなら大学病院の医局

大学病院では一般歯科医院とは異なり、一日に多くの患者さんが来院されます。患者さんの数が多い分、珍しい症例に出会える確率はアップします。また大学病院では、一般歯科医院で治療を受けることができないから、設備の整った大学病院へ紹介を受けて来院したという患者さんが多くいらっしゃいます。緊急性を要する患者さんや、通常の治療が困難な患者さんに対応するスキルアップにつながります。このような患者さんたちのために働きたいという方は、大学病院の医局に残ることをお勧めします。また大学病院には様々な分野を専門としている歯科医師が数多くそろっている絶好の場所ですから、治療などに困った場合共に手助けすることができ、チームワークの向上や自分の勉強にもなります。さらに多くの歯科医師とのつながりがあることで、人脈の広がりを築くことができます。しかし大学病院での問題点といえば「派閥」です。歯科医師が数多く揃っている分考え方や捉え方もそれぞれ…どの先生につくか、どの科と仲が良いか、などで悩むことが多々あります。

興味のある分野の追求をしたいなら大学院

興味のある分野の追求をしたいなら大学院
大学院への進学は歯科だけではなく、どの学部においても根気が必要です。他の学部と違って歯科の大学院では博士号をもらうためには最低でも4年は通う必要があります。博士号をもらうためには各大学院が出した条件をクリアしないともらえません。また大学院では、講座の教授が言うことは絶対です。根気のない方が簡単な気持ちだけで、「博士号を取りたい」「箔をつけたい」という理由だけで大学院へ進学しても通い続けることは厳しいかもしれません。自分の興味のある分野でさらに追求したい、研究がしたいという目標がある上、根気のある方にはお勧めです。講師や教授になって大学のために貢献したいという方も大学院へ進学することがお勧めです。また大学院へ進学することで認定医や専門医の資格が取りやすくなります。

すぐに決めずにゆっくり考えよう

あせって道を決めて後悔するのだけはダメです。自分が要求するすべての条件が合わないことだってあります。じっくりと考えて自分が「これだ!」と思った道に行きましょう。就職先として一般歯科医院を選ぶ、大学病院の医局に残る、大学院へ進学する、どの道にせよ下調べはとても重要です。色々な場所へ見学がしたいという方はぜひとも予定が合う限り全て見学に行きましょう。自分が調べた情報が正しいかは、自らが現場に行ってみないことにはわかりません。予定を合わせて直接話を伺える機会を作ってください。一度見学に行ったからといってすべてを知った気になると、後々後悔するかもしれません。同じ場所に何度も見学へ行くことで良い部分、悪い部分両方が見えてきます。また、一人で考えても道が定まらない方は、家族や友達、先生などに相談するのも良いですね。そうすることで新たな発見も色々と見えてくるでしょう。万が一ゆっくり考えて選んだ道がたとえ失敗に終わったとしても後悔せず、今後をどうやって変えてゆけば良いのか、ということを考えることが大切です。自分の理想の歯医者さんになってくださいね。