歯科コラム
メリットがたくさん!パートもOK!歯科衛生士は出産後に復職しやすい

出産を機に一度は退職したものの、もう一度働きに出たいと考えるママさんは多いのではないでしょうか。子育てで毎日が目まぐるしく過ぎる一方で、大体のことには慣れ、保育園も見つかりそうとなったら、そろそろ復職について考えても良いかもしれません。歯科衛生士として活躍されていた方であれば、経験を活かしてまた歯科衛生士として働きたい!と思うのではないでしょうか。けれど、復職って簡単にできるものなの?子育てしながら働けるの?といった不安も聞こえてきそうです。歯科衛生士として復職できるのか、現状を見ていきましょう。
今、歯医者さんはどうなっているか
高齢化社会、長期高齢化社会と呼ばれて久しい日本社会ですが、歯医者さんに関しても、もれなく高齢化の波が押し寄せています。最近需要が高まっているのが、高齢者の口腔ケアです。入れ歯や差し歯、インプラントの定期的な手入れはもちろん、筋肉量の減少や認知症を予防するため、「食べる」「話す」といった口腔機能の維持に注目が集まっています。高齢者の割合がどんどんと増えている近年では、こういった口腔ケアを求める患者さんも増加傾向にあります。しかしその一方で、歯科衛生士の免許登録している約26万人(平成28年度)うち、実際に歯科衛生士として活躍している方はその半数以下といわれています。口腔ケアの需要が高まっているにもかかわらず、現役の歯科衛生士の数は少ないのです。
■歯科衛生士は引っ張りだこ
上記のとおり、多くの歯医者さんや医療、介護現場において、歯科衛生士さんを求める声が高くなっています。歯科衛生士の採用ニーズはとても大きく、求人倍率はなんと20.5倍(平成29年歯科衛生士教育に関する現状調査の結果報告より)と、まさに売り手市場といえるでしょう。復職を考えている方にとっては、とても好都合ですよね。「一度辞めているのに、就職先なんて見つかるのかしら…」と心配されていた方も、前向きに復職を検討できそうです。
ブランクがあっても大丈夫なの?

子育てしながら勤務できるの?
復職を考えている方におすすめしたいのが、パートとして歯科衛生士のお仕事をすることです。歯医者さんの営業時間は朝から夜までと、子育て中のママさんには通して働くことが難しい時間帯ですが、パートであれば通し勤務ではなく時間を決めたシフト制であることがほとんどなので、子供の送り迎えや用事に合わせた働き方が可能になります。社員登用制度があるところであれば、子供の成長とともに社員への道を目指すことも可能です。
さらに言えば、職場を歯医者さんだけに限定することはありません。患者さんの自宅や高齢者施設へ直接出向く、訪問医療という選択肢もあります。他にも、保健所や歯科衛生士養成機関というように、歯科衛生士が活躍できる場所はいくつもあります。子育ての状況に適した職場、働き方を見つけやすいというのも、パートとして歯科衛生士のお仕事をするメリットといえますね。
歯科衛生士としての復職を考えている方は、まずどのような働き方をしたいか、子育てや家庭の状況とともに考えてみてください。フルタイムでなくとも、パートとしてしっかりと働くことができる環境がたくさんあります。「いきなり正社員としては難しいし自信がない…」と不安があった方も、まずはパートから始めてみてはいかがでしょうか。子育てをしつつ、都合に合わせて働くことができる職場を積極的に探してみては?