歯科コラム
意外と自由な歯科医院が多い?歯科衛生士の髪色と身だしなみ

社会人とはいえ、プライベートもありますしオシャレはしたいものですね。ただ、歯科衛生士という職業柄、身だしなみに気を使わなければいけないことも事実です。どの程度のオシャレなら許されるのか、規則がある歯医者さんもあれば、あまり決まっていない歯医者さんもあるようです。老若男女、様々な層の患者さんが来院する歯医者さんだからこそ、髪色や身だしなみについては難しい部分があるのではないでしょうか。
意外と自由?自由の限度は?
規定がない、あるいは自由となっている場合は、基本的に個人の自由にオシャレをしても構わないのですが、「常識の範囲内で」という部分は気を付ける必要があります。あまりにも奇抜な髪色にしたり、アクセサリーをたくさん身に着けていると、患者さんから見たときにあまり気持ちの良いものではありません。
理想的な身だしなみとは
■髪型
ショートヘアでなければならない、パーマをかけてはならないというようなことはほとんどないでしょうが、肩にかかる長さの髪はまとめるなどの配慮は必要です。いくらツヤのあるきれいな髪であっても、患者さんに近距離で接する歯科衛生士は、患者さんに自分の髪が触れないよう気を付ける必要があります。処置をしている際に、他人の髪が顔に触れたり、視界を遮ったりするととても不快です。髪の状態うんぬんに関わらず、肩にかかる長さの髪は、患者さんに触れないようにしっかりとまとめましょう。
■髪色
地毛でないといけないということありませんが、金髪や赤といったようにあまりにも奇抜な色は避けたいところですし、明るすぎる色も考えものです。歯医者さんには、小さな子供からお年寄りまで、様々な年齢層の方がいらっしゃいます。コミュニケーションや処置がしっかりと行えていればよいというものではなく、見た目の印象はとても大切です。自分ではそんなに派手ではないと思っていても、患者さんによっては派手な見た目だと「大丈夫かしら」と不信感を抱いてしまうこともあります。自分の基準ではなく、幅広い層の患者さんにとっての基準で考えてみましょう。
■アクセサリー
小ぶりのピアスやネックレスであれば、さほど気にはなりませんが、大きな装飾品のついたものや指輪などは気を付ける必要があります。歯科衛生士が勤務する歯医者さんというところは、患者さんの口内を診察したり治療する場です。もちろん、衛生面には十分に注意する必要があります。万が一装飾品が欠けてしまったり、落ちてしまっては大変です。患者さんに触れることもある仕事ですから、欠けたり落ちてしまった装飾品が患者さんのケガにつながるかもしれませんし、細菌が口内に入る原因になるかもしれません。また、貴金属の場合は、患者さんが金属アレルギーであることもあるので、十分な配慮が必要です。お気に入りのアクセサリーで気分を高めて意欲的に仕事にあたるのは良いことではありますが、事故やケガの危険があることも理解しましょう。
周りとの調和も大切に

一度、一緒に働くスタッフの身だしなみを見てみましょう。どのくらいの髪色なのか、服装はどうか、アクセサリーはしているかなどよく見てみると、自分が常識の範囲内であるのかどうかわかってきます。周りを見ていないと、「その髪色はちょっと…」とある日指摘されてしまうかもしれません。他のスタッフから、そして患者さんから見たときに「浮いていないか、目立ちすぎていないか」という一つの指標は持っておきましょう。