歯科コラム

性別や年令はどう関係する?歯科衛生士に若い女性が多い理由

性別や年令はどう関係する?歯科衛生士に若い女性が多い理由

歯医者さんには行きたくないという人が多いですよね。ドリルのキュイーンという音や口を開けていていつ痛みが来るのかわからない恐怖など患者さんによって様々です。中には歯医者の先生が怖くて行きたくないと思っている人もいるのではないでしょうか。
そんな時に癒しを与えてくれるのが歯科衛生士さんですよね。どうしても子どもの頃強い印象があった歯医者さんに対して優しく寄り添っていてくれた衛生士さんには良い思い出しかありません。
今回はそんな歯科衛生士さんという職業になぜ若い女性が多いのか紹介していきます。

歯科衛生士の現場は20代が多い

現在、現場の一線で働いている歯科衛生士さんで多い年齢層は20代です。高校を卒業してから就職を最短でしても21歳なので当たり前といえば当たり前なのでしょうか。
20代の衛生士さんの次に多い年齢層が40代と50代になります。あれ?ここで疑問が出ますよね。30代の衛生士さんはどうしているのだろうと。
これはあくまで予想ですが30代の歯科衛生士さんは出産や育児のために休職しているのではないでしょうか。結婚をして子供を授からない家庭であれば衛生士という手についた職で暮らしていきますが、子供を授かった場合は休職や離職をして子育てに集中する時期が必要になります。

医療職は女性が多い

歯科衛生士、看護師、栄養士、助産師、保健師と数多くの職業名を医療現場では耳にします。特に歯科衛生士・看護師・栄養士は女性しかなれないのではないかというレベルで多いです。
でも誰も女性しかなることができないとは言っていません。看護師は男性も増えてきて医療現場も変化が見られています。
相変わらず女性が多いのが歯科衛生士という仕事ですがその理由はなぜでしょうか。

■職場自体に男性が少ない
歯科医療の現場では本当に男性が少ないです。通常の歯医者だけで考えれば歯医者が男性であれば、他の歯科助手・受付・歯科衛生全て女性です。歯科技工士を院内で雇っているところであれば男性の割合も上がりますが、ほぼ女性の職場というイメージです。
歯科関係で男性が就く仕事といえば歯科医師か歯科技工士ですよね。

■歯科衛生士よりも看護師の方が給与が良い
看護師と歯科衛生士の大きな違いは夜勤があるかないかという点です。看護師は病院で勤務していると夜勤が行われます。しかし、歯科は入院する疾患数が少なくもしその病気にかかっても一般の歯医者では治療できないことがあるので大型病院へと移動してもらいます。
看護師も基本給は歯科衛生士とそこまで変わりないです。ただそこへ夜勤手当が入ると給与に差が出てきてしまうのです。

■幼少期の歯科受診率の低さ
子供の頃の歯医者ってどんなイメージでしたか?歯を思いっきり削られるということや痛くされるというイメージが先行してあまり歯医者へ行きたがらなかったのではないでしょうか。それと比べて医科の方は夜間救急や身内の急病などで病院へ行くことも多かったでしょうし、看護師さんが天使に見えた日もあるはずです。
子供の頃にあまり行ったことがない場所には近寄らないのと一緒で、歯医者へあまり行ったことがないと歯科関係の仕事に就こうとは思わないのかもしれませんね。

■ドラマの影響
テレビや映画・漫画でも様々な医療系のドラマが放送されていますが歯科に関係する作品は少ないように感じます。ほとんどが医師や看護師にスポットを当てていて、作品の見せ方によっては医療職が格好良く見えて仕方がないものもあります。
そうした影響も歯科は受けているのです。

女性が医療職へ来る理由

女性が医療職へ来る理由
元々は医療は男性が行っているものでした。江戸時代には男性医師が東洋医学や西洋医学を中心に活躍していましたよね。しかし、第二次世界大戦で全ては変わり始めます。男性は戦争へ行き命を落とすことも多々ありました。男性が戦争へ行くとなると戦地では負傷者も出てきます。負傷者の介抱や治療をするのは男性医師ではなく女性でした。これが看護師に女性が多い理由の一つです。
その頃男性医師はというと軍医として治療に当たっていましたが、最終的に負傷者の面倒を見るのは女性が多かったです。
これは昔の話ですが、最近の情勢を見るとどうでしょうか。
女性が医療職へ来る理由を少しまとめました。

■資格が取れる
医療職のほとんどでは資格が必要になります。資格は手に職を持っているという証明書の代わりでもあり、持っているのと持っていないのとでは大きく違ってきます。親御さんの立場からしてみても自分の子供に資格を取ってもらいたいと考える人が多いのではないでしょうか。

■家庭にも入れる
結婚をして家庭に入るのも勤め続けるのも自由な多様化が進んできています。その中でも家庭に入るのか働き続けるのかは結構深刻な問題で、資格を持っている医療職の人は比較的容易に職場復帰や現場復帰ができますが、ただ勤めてきた人にとってみると一度会社を辞めて家庭に入りパートや再就職をするのは勇気がいることです。さらに結婚相手の都合で今まで住んだことがない地域に行っても、資格を持っていれば再就職することが可能です。

■給与が良い
一般の事務職よりも医療職の方が給与が高く設定されています。20代の看護師さんでも30万円近くもらえるのです。
ただし看護師さんの給与のうち多くを占めるのが深夜手当てです。歯科衛生士は深夜手当てがないですが10時勤務開始の18時おわりでも一般事務員と同等程度の給与はもらえるはずです。
歯科衛生士という仕事は決して楽な仕事ではありません。勤務先の歯医者が理不尽だった場合はそれなりにストレスもかかります。しかし、多くの衛生士さんを見ていると活き活きしています。向上心が高く、患者さんのため歯科医院のために何かしようと思っている人が衛生士さんには多い印象です。
またこれからは歯科の在宅医療も進んできて衛生士さんの活躍の場がさらに広がってきます。
歯科衛生士として一番大切な予防指導も今後需要がさらに上がってきます。歯科衛生士の仕事は歯医者の手伝いではなく、予防事業です。そして在宅歯科治療でも衛生士による居宅療養指導が本格的に始動しています。
今後は歯科衛生士が中心となって歯科医療を盛り上げていく時代になりそうです。