歯科コラム

歯科医師・歯科衛生士の労働時間!勤務時間と休日について

歯科医師・歯科衛生士の労働時間!勤務時間と休日について

「歯科医師・歯科衛生士って勤務時間や休日はどんな感じなんだろう」「病院ごとで違うのかな」と疑問を持ったことはありませんか。実はきちんとした法律に基づいて、勤務時間や休日を決めるべき事項となっているのです。

勤務先の勤務時間や休日についても、就労の際にはしっかり確認すべき項目。どんなところに着目しておけばよいのか、労働時間の概念や一般的な歯科医院の勤務時間と休日などをご紹介します。

歯科医師・歯科衛生士の勤務時間と休日

歯科医師や歯科衛生士として歯科医院に勤務する場合、一般的な勤務時間や休日の形態はどのようになっているでしょうか。

■歯科医師・歯科衛生士の勤務時間形態とは
医業の中でも、歯科医師や歯科衛生士という職種は勤務時間がある程度明確です。開業医の歯科医院に勤務する場合は開業時間が決まっていますので、前後の準備等の時間を考慮しても、朝8時~夜19時頃までの範囲の勤務が多いでしょう。

最近では深夜も開院している歯科医院も増えてきましたが、この場合でも労働基準法で定められた時間内の勤務時間で定時に出勤・退社できる場合がほとんどです。治療も予約制の歯科医院が多く、医科のように急に大幅な勤務延長があるというようなことは滅多にありません。

■歯科医師・歯科衛生士の一般的な休日は
歯科という業種によくみられる診療形態は日・祝日が休日で、水曜日や木曜日、土曜日を半日にしたり休日にして週休2日制としている医院が多いようです。

これには、週の中頃には学会や研究会などが入ることが多いことが背景にあります。もちろん何もなければ休日ですが、学会や勉強会に参加することも知識や技術の向上のためには欠かせない業務のひとつです。

歯科には大学病院などでなければ、当直もありません。地域によっては休日当番医制度を設けているばあいもありますが、休日に急患のため呼び出されて勤務というようなことはない職種です。

歯科医院での労働時間に関する事項の詳細

歯科医院の勤務に関係する難しい労働時間に関する概要を、「法定労働時間」や「実質労働時間」など項目にわけて解りやすくご紹介します。

■法定労働時間とは
法定労働時間とは、労働基準法で定められた労働者を働かせることができる上限時間のことをいいます。1日8時間以内、1週間40時間と定められています。原則的にはこの時間を超えて勤務させることは違法となります。

だたし就業規則の中に残業の規定があり、「時間外・休日労働に関する協定届」を締結している場合、定められた範囲内の残業を命ずることができるとされています。

■歯科医院における「労働時間」というものの概念
歯科医院の労働時間は、標榜している診療時間が=労働時間ではありません。診療時間開始前にはカルテの準備や器具の点検と準備をおこなう歯科医院がほとんどでしょうし、最後の患者様が帰られた後は片付けや会計事務処理等が業務として義務付けられているでしょう。

労働基準法では、このような時間もすべて労働時間としてカウントすべきであるとしています。そこで、診察時間と前後の準備や片付け時間も含め、法廷労働時間の「1日8時間以内」で設定しなくてはならないのです。これを「所定労働時間」といいます。

■「実質労働時間40時間」という働き方
1日8時間労働で、週に40時間ということは、1日マックスで8時間勤務したとして週5日働くと40時間になるということになり、週休2日制ということになります。

最近は歯科医院の開院時間は長くても、その範囲内でシフト制を敷いたりパートでの時短勤務など働き方の幅を広げている歯科医院が増えています。

たとえば1日は5時間のシフトで週6日や、繁忙時には8時間、閑散時には3時間といったような変則的な働き方でも、実質的に週40時間を超えない働き方ができる職場であれば、自身のライフスタイルに合わせて働くことも可能です。

労働基準法の規定を超えた働き方は本当にできない?

労働基準法の規定を超えた働き方は本当にできない?
労働基準法の定める「1日8時間以内、1週間40時間以内」は、一定の条件でその枠を超えた働き方をすることが可能な場合があります。どのような場合に可能になるのでしょうか。

■「小規模保健衛生業」という特権
労働基準法の業種区分において、従業員数が10名未満の小規模事業所であれば、法定労働時間を他の業種よりも多めに設定できるという特権があるのをご存知でしょうか。

1日の就労時間は8時間というのは同じですが、1週間の労働時間が40時間という部分を44時間まで設定可能となります。歯科医院は全体でスタッフ数が10名未満ということも多く、この特権が有効に使える歯科医院もあるでしょう。

■「変形労働時間」の適応
1日に8時間以上の勤務をしたい場合、1ヶ月単位の「変形労働時間制」を申請することで可能になります。

1か月単位の変形労働時間制は、1ヶ月の平均で1週間あたりの労働時間が40時間以内(スタッフ数が10名以下の場合は44時間)であれば、1日8時間以上労働も可能にするという制度です。ただし、1日の勤務時間が長くなれば、そのぶん1ヶ月の勤務する日数を減らす措置が必要になりますが、週休みが多く必要な人の場合にはとても有効な働き方になります。

■働き方の種類を考えることのできる職場を
独身時代には常勤で1日8時間勤務の週5日勤務で働くことができても、出産を機に復帰しようと思った時にこれではなかなか復帰を踏みきれない人も多いのではないでしょうか。

職場が積極的に変形労働時間を導入していたり、実質労働時間が40時間になれば良いといったような働き方の種類に幅を持たせた採用を増やせば、歯科医師や歯科衛生士が働く上で良い環境だと感じることができる職場といえるでしょう。

まとめ

歯科医院には、労働基準法に基づいて定められた労働時間があります。その規定に準じた勤務時間であるかどうかということを確認する上でも、きちんとした概要の知識を持っておきましょう。そしてさまざまな種類の働き方が選択できる職場が、長続きしやすいポイントになるのではないでしょうか。

今井歯科では、週40時間の実質労働時間を採用している職場です。週1回から働いているスタッフもおり、子育てしながらや資格取得しながら等、さまざまな働き方を応援しています。是非私達と一緒に働いてみませんか。