歯科コラム

「医療法人」の歯科医院で働くメリットとは

「医療法人」の歯科医院で働くメリットとは

病院名の前に「医療法人 ◯◯会」と付属しているこの名称。みなさんはどのような意味かご存知ですか?

まずは「医療法人とは何か」の概要をひも解き、あり・なしによってどのような違いがあるのかを理解しましょう。そして、医療法人の歯科医院に勤務するうえで、なにかメリットはあるのか等をご紹介します。ぜひ、勤務先を選択する際の参考にご覧ください。

「医療法人」について

まずは基本的な部分から。「医療法人」とは何かの概要をご紹介します。

■「医療法人」とは
医療法39条1項に「医療法人とは病院、医師若しくは歯科医師が常時勤務する診療所又は介護老人保健施設を開設しようとする社団または財団」と定められています。

個人病院は経営者である院長が雇用した歯科スタッフに給与を支払いますが、病院が法人化することで歯科医院自体がひとつの団体となり、院長も病院から給与を貰うというシステムになります。

要約すると、医療法人と個人歯科医院の歯科医院の違いは、運営元が「医療法人」という団体か、院長個人かという部分です。ではなぜ法人化する必要があるのでしょうか。

■申請すればどの歯科医院でも法人化できるの?
多くの歯科医院は最初から医療法人ではなく個人経営からのスタートです。そして医療法人化している歯科医院は全体の20%以下。簡単にできることではなく、さまざまな条件をクリアしなければなりません。

たとえば「原則として3名以上の社員がいること」や「理事3名以上、監事1名以上いること」などの人的要件や、「土地や建物の担保」、「土地や建物が法人の所有であるか、賃貸借の場合は、5年以上の長期の賃貸借契約であるか」などの財産的要件など。他にも細かく歯科医院の経営の安定性などを総合して判断されます。

それだけ難しい条件をクリアしても法人化を目指すのは、歯科医院にとってのメリットを考えればこそです。

■歯科医院が「法人化」された際のメリットとは
医療法人になった歯科医院では、経営に関してさまざまなメリットが生まれます。

●法人化されると院長も歯科医院という組織の一員となり給与を貰うことになります。そこで、家族を役員にしたり従業員として給与を支払うことができるようになり、税金の軽減につながります。
●もしも院長(理事長)が死亡した場合でも、法人化されているので歯科医院は継続されます。
●院長(理事長)の出資金持ち分を生前贈与できます。
●院長(理事長)や家族も社員として退職すれば退職金が支払われます。
●保険の一部を損金として計上することができます。
●国保から「社保」に加入できます。
●対外的な信頼度が上がります。

このように経営を担う院長にとって、歯科医院を個人で経営存続していくよりもメリットがあるというわけです。

では、働く歯科スタッフたちには何らかの違いやメリットはあるのでしょうか。

「医療法人」の歯科医院で働くスタッフのメリット

「医療法人」の歯科医院で働くスタッフのメリット
法人化には、歯科医院側だけでなく勤務する側である歯科スタッフのメリットにも関連があります。どのようなことが、勤務する上でのプラスとなるでしょうか。

■リスクの少ない病院運営がなされている可能性が高い
法人化された歯科医院は院長が主体の体制ではなく、客観的に法人を監督する立場のコンサルタントが介入したり、役員がいたりすることで安定した経営を続けることができます。

ですから「院長の急逝により閉院」や「違法行為をおこなってしまった等の危険性」などを予防することができるのです。スタッフとして勤務するには、安定した職場としての目安になると言えます。

■経営状態そのものが安定していることが多い
コンビニの数よりも多いとされている歯科医院数。すべての歯科医院の経営が安定しているとは言い難い状況です。ですが、医療法人であるということは「人員的」にも「財産的」にも要件を満たしているという証明でもありますから、経営が安定している歯科医院の目安としてよいと言えるでしょう。

■急に職場を失うというような事態になりにくい
個人経営の歯科医院であれば、後継者が居ない場合高齢でも現役で院長をしているというケースは少なくありません。

院長の急な体調不良や発病で休診にしなければならなくなったり、最悪の場合急逝により閉院という事態になった場合でも、医療法人であれば新たな経営者を立てて歯科医院を継続させることも可能。急に職を失うといった心配をしなくてよい職場と言えます。

■社会保険・厚生年金に加入できる
医療法人になると従業員の人数に関わらず社会保険・厚生年金の加入が必要となります。国民健康保険の時には自分で納めていた人も、職場の負担分もあり職場で行ってもらえるため加入希望のある方にとってはメリットになると言えます。

■職務へのやりがいが生まれる
病院名に「医療法人」と付属することで対外的な信頼度が上がり、患者様の数も充実した歯科医院である可能性が高いことが予測されます。

多くの患者様や症例に携わることは自身の成長にもつながりますし、仕事への向上心もアップして「やりがいのある職場」だと感じることにつながるでしょう。

「医療法人」の歯科医院/職場探しに役立つ求人票の見極め方

では実際に求人票や求人サイトで職場探しをする際に「医療法人」を目安に探し、他にはどの部分を見極めながら決定していくとよいのでしょうか。

■福利厚生の充実度
医療法人であれば、社会保険・厚生年金は確実にあります。その他にはどのような保険があるのか、福利厚生サービスなどはあるのかなど。運営が安定していることは福利厚生の充実にもつながっています。

■医療法人の規模
「医療法人 〇〇会」などと表記されいくつかグループ医院があり、合同での勉強会や、交流会などをおこなっている歯科医院もあります。多くのスタッフと意見交換をしたり勉強会を通じてスキルアップする機会がたくさんあります。

■医療法人社団「大志会」の今井歯科で共に高め合いましょう!
今井歯科は2006年に開院し、2008年に現在の「医療法人社団 大志会」を設立しました。
院長が掲げる「環境は人を育てる」をモットーに、勤務するスタッフが高い志を持って働くことができる職場です。

多くの症例、先輩方の手厚い指導、個人の向上心への理解とバックアップなど、歯科スタッフとして充実した毎日を過ごせることでしょう。

まとめ

「医療法人」の仕組み、お解りいただけましたか?医院名に「医療法人」が付帯していることは、安定した職場である目安にはなりますが、そこでどのような経験ができるのか。自分にとって充実した毎日が過ごせる職場を選んでいただきたいと思います。

今井歯科では大志会全体で勉強会をおこなったり、自身で提案した勉強会の開催など、医療従事者として個々の学びを高める場を提供しています。是非一緒に働いてみませんか?随時見学もできますのでお気軽にお問い合わせください。