歯科コラム

国の対策が歯科医師のいない都市を作る?地方での開業が喜ばれる将来

国の対策が歯科医師のいない都市を作る?地方での開業が喜ばれる将来

厚生労働省が2016年12月に歯科医師過剰になるという試算を出し、その対策として歯科医師国家試験の合格基準の引き上げをおこなうことを検討しています。その対策によって今、大都市であるにも関わらず歯科医師不足が予測されるところがあるというのです。

この対策を受けて開業地をどう考えるべきかをテーマに考えてみたいと思います。

厚労省の試算とそれにより引きおこると予測される都市部の歯科医師不足

ではまず、これまでにも厚生労働省が歯科医師過剰であると試算してとった政策とその結果を考察してみましょう。

■厚生労働省の試算とは
2016年12月、厚生労働省は2029年に歯科医師数が1万4,000人過剰になるという試算を出しました。これにより歯科医師過剰を抑制するための対策として歯科医師国家試験の合格基準を引き上げることで、毎年合格者を減らせば歯科医師過剰を食い止めることが出来ると考えたのです。
これまでにも1982年に「人口10万人あたりに歯科医師数50人」を目標に掲げ、歯科医師国家試験の合格基準を引き上げる対策を行いました。しかしさほど効果はあがりませんでした。

■なぜ効果が現れないのか
歯科を含め、医療業界には「定年制度」がありません。そこでいくら国家試験合格者を減らす対策をおこなっても、高齢で現役の歯科医師が多ければ全体数を減らすことに繋がっていないのです。
そのような現実があるにも関わらず、政府はさらに新しく歯科医師になろうと志している「若い芽」を摘むことになりかねない対策をとろうとしています。

■政令指定都市でありながら歯科医師不足になる可能性も
この対策により、大都市でありながら歯科医師不足に悩まされることになるのではないかとされているのが神奈川県の政令指定都市です。
単純に考えると、歯科医師不足は地方の田舎のように人口の少ないところで起こりそうな気がします。
ですが、東京都と隣接しベットタウンとして栄え、近年人口が急速に増えている某市は人口に対しての歯科医師数が少なくなる予測なのです。

政令指定都市の歯科医師が不足してしまうと予測される理由

政令指定都市の歯科医師が不足してしまうと予測される理由
歯科医師は本来、人口が多く経済・文化の発展した都市には多い傾向にありました。
しかし政令指定都市でありながら歯科医師不足が急速に進むであろうと考えられるのはなぜなのでしょうか?考えられる可能性を考えてみました。

■若い歯科医師の減少
これまで政府が継続的におこなってきた歯科医師削減の対策は、すべて新たに歯科医師を目指す「若い歯科医師」を削減してきました。
しかし、新たに歯科医師になる人数を減らしても、定年制度の無い歯科業界ですから歯科医師は減ることなく年々増加し、さらに高齢化してきているのが現状です。
そう考えれば、10年・20年後には現在70代や80代でも現役という歯科医師が沢山引退するにも関わらず若い歯科医師が少ないため、急激に歯科医師不足に陥る時代が来るのではと考えられます。

■昨今の歯科治療の高度化
ひと昔前まではあまり見られなかった専門分野の歯科。最近では予防専門歯科や審美歯科なども増えてきています。また、インプラントや精密な歯内療法なども普及し、医療機器なども高度化してきています。
そこで、患者が歯科医院を選択する幅が増えたと同時に、歯科医師も職場の選択肢が増えたのです。そこで、やはり高度な技術やスタイリッシュさを重視し、東京都心部へと進出する歯科医師も増えているのではないでしょうか。それにより影響を受けるのが、東京近郊の政令指定都市という訳なのです。

■歯科医師のドーナツ化現象が起こる可能性
政令指定都市である某市は、東京近郊のベッドタウン。東京地区に歯科医師が集中してしまうという大きな求心力が働き、隣接している都市は歯科医師のドーナツ化現象の影響を受けると思われます。
こうして考えればこの市だけの問題ではなく、神奈川県の他の市もしかり。東京隣接県として考えれば埼玉県、千葉県あたりの地方も被害を受ける可能性はあります。

政令指定都市での歯科医師不足を解消するために

では、東京近郊の政令指定都市でありながら歯科医師不足になる可能性のある地域がおこなうと良い対策はないのでしょうか?これから就職先を検討されている歯科医師のみなさんにはぜひ勤務先の選択にも参考にしていただきたいと思います。

■関東圏で開業するなら歯科医師不足になりそうな地方で
これまでの考察から、将来的に政令指定都市であっても歯科医師不足に陥る可能性が考えられることがわかりました。
もし政府がおこなおうとしている政策がこのまま実施されるのであれば、将来歯科医院の開業を目指して頑張っていらっしゃる歯科医師の方は東京近郊の地方のベッドタウン、政令指定都市での開業も検討にいれてみてはいかがでしょうか?

■歯科医師不足になりそうな地域での開業
将来、関東圏で歯科医師不足になりそうな地域での開業を目指すのであれば、同じ関東圏の教育も行き届いた歯科医院で臨床経験を積むことをおすすめします。
地域性や患者層なども日々の診療から学ぶことができます。
今井歯科のある埼玉県は神奈川県、千葉県などの東京近郊とも近い立地にあります。そこで、同じ関東圏にあり、教育や勉強に力を入れている今井歯科で知識や経験を積んで開業を目指してみませんか?

■今井歯科ではこんなノウハウが学べます!
今井歯科のモットーは患者様とのコミュニケーションを大切にするということ。
また、スタッフ教育や勉強会に力を入れており、「おもてなしの心」と「最良の医療」を提供できる医療人を目指すことができます。
日頃から周辺地域に愛される歯科医院を目指して、日々診療にあたっています。東京近郊の政令指定都市で開業するにあたり地域と関わりを持つことは、とても役立つ経験となるでしょう。まったく周辺知識のない場所でいきなり開業するよりも、必要なノウハウを学ぶことができると思われます。

まとめ

現在厚生労働省がおこなおうとしている歯科医師過剰を抑制するための対策は、逆に将来、歯科医師が足りない地域を生むことにつながる可能性があります。地方で開業することが喜ばれる将来が来るかもしれません。

東京近郊の政令指定都市には、地域密着型で頑張っている歯科医院も多くあります。就職先を検討する際には、将来地方で開業することを視野に入れ、地域との関わりも大切にしている歯科医院で学んでみてはいかがでしょうか?今井歯科には、将来開業を目指す歯科医師の方々が学ぶべき技術やノウハウのすべてが揃っています。ぜひ今井歯科で働いてみてください。